1961年、北海道の留辺蘂(るべしべ)に生まれた。
石北本線にほぼ並行して町を東西に流れる無加川(むかがわ)。
その無加川を越えたところに僕の通っていた保育園があった。
そこの保育園はたぶんお寺さんが運営していたと思う。
(*もちろん、その当時はそんなこと知らないが、、)
極端な人見知りであったので、知らない人と会うのがすごく嫌だった。
保育園に行くのも一苦労だったと、母がよく言っていた。
「家の柱にしがみついてね、、イヤだ、イヤだ、保育園に行かないと言ってね、
その時の力といったら、、子供なのにすごかったよ」と
僕が大人になってから、よく聞かされた。
そんな僕が保育園の中で一番嫌いな時間は、みんなで一緒に寝る時間だった。
ひろい場所に、布団をずらりと並べて、、
カーテンなのか、、光が入ってこないすこし薄暗い部屋。
そこで眠くもないのに、目をつぶって寝なくてはならない。
それも、みんなと一緒にだ。
しらない子達と枕を並べて、同じように寝る。
苦手だった。イヤだった。
そこで、僕は先生の目を盗んで、すーと、そこの大きな場所から抜けた。
保育園の裏には、もみじ山という山がある。
(今では低山であろうが、、子供のころには低いも高いもない、、)
僕はその山に登った。
草がぼうぼうしていた。
歩くと、何かやわらかく高くなったものをいくつか踏んだ、
牛のうんちだ。
たくさんあったと思う。
そして、その少し盛り上がったうんちを踏んだ時、
僕はすこしだけ空に近づいたと感じた。
山はやはり空に近いんだと感じた。
それから何年かたって、
僕は地面すれすれまでの裾の長いベルボトムジーンズを履くようになった。
あのとき初めて登った山の印象、空に近い_感覚を求めて、
当然靴は上底ブーツを履いていた。
さらに、
それから何年かたって、
僕は空が遠いと感じるようになった。
そう僕の腰が、まがってしまったので、、、。
(と、ならないように、、、
今日も健康目指して歩きましょう!)
****************************
下記に参加しています。
よろしければクリックお願いします。
0コメント